松風Matsukaze鋏
京都の鍛冶職人が一丁ずつ鍛える。
髪を整えることは、席に着くこと。
髪を整えることは、
心を整えること。
毎月の美容室、何を持ち帰っていますか。
髪を整えることは、
心を整えること。
鋏に銘をつける。櫛に敬意を払う。
京都の鍛冶職人が一丁ずつ鍛える。
薩摩柘植の十年もの。
繊細な毛先が肌を掘る。
茶器を思わせる佇まい。
沈黙が、いちばん贅沢な音になる場所。
窓のない6坪。席はひとつ。
壁は聚楽土、床は墨モルタル。
BGMの代わりに鉄瓶の湯音が空間を満たす。
茶室が余計なものを削ぎ落とすように、
この空間は視覚と聴覚の雑音を徹底的に排除した。
残るのは、鋏の音と呼吸だけ。
予約は、覚悟の表明。
日に四席限定。
余韻、しばし。